かわいい子には・・・
勉強する意味? 小柴先生がブログでいいことを書いていました。
哲学的なテーマで、いろいろな考えが出てきそうですね。
自分も少し考えてみました。
鳥のように大空を飛ぶこともできず、魚のようにスイスイ泳ぐこともできず、
チーターのように速く走ることもできない人間にとって、
他の動物たちより優れているものは何か?
人間が「万物の霊長(れいちょう)」といわれる所以(ゆえん)は何か?
それは他の動物にはない、高い精神性と知性です。
人間から高い精神性と知性をとったら、これといった取り柄(え)のない生物になってしまうでしょう。
なぜ勉強するのか? 人間だから勉強するのです。
NHKスペシャル「ホットスポット」、見ていましたか?
かつて、ニュージーランドには、キーウィをはじめとして飛べない鳥がたくさんいました。なぜ、飛べなくなったのか? 天敵もおらず、食べ物も豊富にあって、飛ぶ必要がなかったからです。しかし、人間と人間の持ち込んだ天敵(ネズミ、オコジョなど)の出現で、飛べない鳥の多くが絶滅してしまいました。
飛べない鳥なんて、もはやこれといった取り柄(え)のない生きる力の劣った生物というわけです。
同じ飛べない鳥でも、足の速いダチョウや、水中を高速で泳ぐペンギンは特別な能力を身につけているので、生きる力が劣っているとは言えません。
甘やかされ、楽をしていると、知らず知らずのうちに「生きる力」が衰えていきます。
勉強をせずに、なおかつ生き残りたかったら、特別な能力を身につけることです。
なぜ、勉強するのか? 生き残るために勉強するのです。
もし、しゃべれるハトがいて、「なぜ、わたしは飛ばなきゃならないのでしょう?」と質問してきたら、こう答えてやります。
「お前さんが飛ばなくなったら、何の取り柄(え)があるんだい。足は遅いし、知恵も人間ほど働かない。ぽっぽ、ぽっぽ、鳴いてるだけじゃないか。そんなんじゃ、すぐにネコかイヌか人間の餌食(えじき)になってしまうぞ。」
「かわいい子には旅をさせよ」という、ことわざがありますが、
旅を勉強に置き換えてもいいかもしれません。
もちろん、ここでの勉強というのは、学校の勉強に限るものではありません。

新しいコメントの追加