大学・中庸

幕末の志士、明治維新の立役者たちなら、当然読んでいるであろう『大学』『中庸(ちゅうよう)』は、ラストサムライの必読書。


『大学・中庸』 金谷 治訳注(岩波文庫)

子(し)曰(い)わく、「学を好むは知に近し。力(つと)めて行なうは仁(じん)に近し。恥(はじ)を知るは勇に近し」と。
斯(こ)の三者を知れば、則(すなわ)ち身を修(おさ)むる所以(ゆえん)を知る。
身を修むる所以を知れば、則ち人を治むる所以を知る。
人を治むる所以を知れば、則ち天下国家を治むる所以を知る。

☆          ☆          ☆

先生はいわれた、「学習好きなのは知の徳を育てることになり、実践につとめるのは仁〔思いやり〕の徳を育てることになり、わが身の恥を知るのは勇の徳を育てることになる」と。

この〔学習を好むのと実践につとめるのと恥を知るのとの〕三つのことをわきまえたなら、わが身を修めるその修め方もわかるだろう。

わが身の修め方がわかれば、人を治めるその治め方もわかるだろう。

人の治め方がわかれば、天下や国や家を治める治め方もわかるであろう。

☆          ☆          ☆

訳注を施した金谷 治さんは、伊賀市出身の学者で、中国思想史の分野で大きな功績を残しました。

虎は死して皮を留(とど)め、人は死して名を残す 

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