朝の読書
作成者:山本 健二 作成日:月, 07/11/2011 - 07:10
『理性の限界』 高橋昌一郎著
昔、心を躍らした原理・理論・定理がまとめて取り上げられていたので、昨年買いました。現代文明などを根本的に考える上で、バックボーンになるかもしれません。
以下は、そのなかに登場する原理・理論・定理の一部です。
◆ハイゼンベルクの「不確定性原理」
「ある粒子の運動量と位置を同時に正確に測定することは不可能である」
ミクロの世界は、確率的にしか表現できない不確定な世界ということ。
科学好きだったので、学生の頃、初めて知ったときはワクワク感が満ちあふれました。同時に、ウランの臨界質量なども知り、核分裂の恐ろしさを知りました。
◆トーマス・クーンの「パラダイム論」
天動説から地動説へ、ニュートン力学からアインシュタインの相対性理論へ転換したように、それまで拠りどころにされていた考え方・理論から、新しい考え方・理論へ転換することが歴史上しばしば起こる。
現在通用している考え方・理論といえども絶対的なものではないということ。
経済学の本を読んでいると、しばしばパラダイム・シフトという語に出くわします。大量生産・大量消費社会から持続可能な社会へパラダイム・シフトとか。次世代を担う子どもたちは、これまでの考え方や価値観に縛られず、新世界を創造していこう。
◆クルト・ゲーデルの「不完全性定理」
第2不完全性定理・・・「自然数論を含む帰納的に記述できる公理系が無矛盾であれば、自身の無矛盾性を証明できない」
数学といえども限界があるということか。
最初に知ったのは、「西洋哲学史」の講義で、これは何かすごいことを言及しているのではないかと思いました。
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