現代雑考

混迷の時代には、原点回帰することが大事である。

枝葉よりも根幹、科学も大事だが、それよりも宗教・哲学・思想を見つめなければ。

「科」は区分を意味し、「宗」は本源を意味する。

本源をおろそかにして、先端ばかりに目を向けるから、おかしくなり、わからなくなる。

これほど科学も医学も経済も進歩しているのだから、もっと安楽であっていいはずなのに、国は問題山積で何やら息苦しい。


日本人であるのに、日本の思想・伝統・文化をほとんど知らず、欧米の最新論文・記事ばかり読んでいる研究者。

明治以来、日本は常に「欧米」に目を向けてきた。そして、「欧米化」してきた。

だから、「豊かになれた」「アジアでいち早く先進国になれた」と言えるかもしれない。

日本では、「科学技術」という言葉が、ある種の特権的地位を得ている。

国土が小さく、資源の乏しい日本では、科学技術こそが命の綱と考えられてきたからかもしれない。

学校の授業で教わったこと。明治までは、封建社会、人権無視、不平等、飢饉、貧しい、野蛮・・・ いいことはほとんど教えられなかった。明治以降は、民主主義、人権保障、平等、豊か、文明社会、科学技術の進歩・・・ いいことばかり。

明治までの日本人の精神性の高さ、生活面での創意工夫、自然との関わり方について、教えられることはまずなかった。

神道・仏教・儒教、大和心、幽玄、武士道、江戸時代のエコ生活ぶり、里山、・・・


敗戦で学校教育に大きな圧力がかかったことはわかっている。

しかし、祖先あっての今の自分、日本人の本源をおろそかにした欧米化に、果たして幸せな未来はあるのだろうか。 

校舎: 
カテゴリー: 

新しいコメントの追加

Filtered HTML

  • ウェブページアドレスとメールアドレスは、自動的にハイパーリンクに変換されます。
  • 使用できるHTMLタグ: <a> <em> <strong> <cite> <blockquote> <code> <ul> <ol> <li> <dl> <dt> <dd>
  • 行と段落は自動的に折り返されます。

Plain text

  • HTMLタグは利用できません。
  • ウェブページアドレスとメールアドレスは、自動的にハイパーリンクに変換されます。
  • 行と段落は自動的に折り返されます。