残念ながら,七夕は雨でしたね。

毎年,七夕といえば,天の川が見えるかどうか

授業後に生徒を見送っている際に,つい夜空を見てしまいます

さて,今年だけが雨だったのか,過去10年間の天気をみてみましょう

晴れの天気の割合は,札幌と那覇で2年に1回。
              仙台や福岡で3年に1回。 

東京や大阪になると,10年のうち1回か2回しか,七夕の星空を楽しめません

この時期は,ちょうど梅雨前線が本州のあたりに停滞します。
本州付近で,織女星と牽牛星の年に1度のデートを見られるのは,幸運な年といえるでしょう

しかし,旧暦の七夕なら,星空の確率はもっと高くなります
新暦でいうと8月26日頃。この時期なら,10年のうち5回から7回は星空を見られるようになります

7月7日がだめだったら,旧暦の七夕で試してみてはいかがでしょうか

また,昔の人たちも雨の日の七夕にちなんだ,多くの歌を詠んでいます。

『この夕べ降り来る雨は
彦星のと渡る舟の櫂の雫か』
             万葉集巻第十2052

『七夕は今や
別るる天の河
川霧立ちて千鳥鳴くなり』
             紀貫之

『いとどしく思ひ消ぬべし七夕の別れの袖における白梅雨(露)』
             能宣



毎年の雨は,もしかすると…

七夕は彦星が早く行きたいと焦って,途中黒い雲が出るのは,逢瀬のカーテン。のぞき見趣味は野暮

帰りには,又一年逢えないという別れの涙が,雨になっている

とこういう解釈は,如何でしょうか

ただ,地上から見ている私たちは,織女星と牽牛星が幸せそうに会える姿を見てみたいよね

 
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